2011年CAPAカレンダー制作始動!

2011年CAPAカレンダーCAPA』1月号付録の
2011年CAPAカレンダー
皆さん、見て頂けたでしょうか。

出来上がったカレンダーに使っている写真は、全て2010年に撮影した作品です。

撮影を振り返ると、春の桜撮影では雪が降り、きれいに咲いた桜の花が凍えていました。

梅雨時期はしっかりとした長雨で久しぶりに梅雨らしさを感じ、梅雨が明ければ記録的な猛暑となったのは記憶に新しいところ。

その猛暑の影響で、山々を彩る紅葉は今ひとつきれいではなく、色づく前に枯れ葉となっている場所が多かったですね。
紅葉を撮りに訪れた北海道でも雪に降られました...。

異常気象とも言える2010年でしたが、美しい景色は沢山見ることができた一年でした。

キヤノンの純正レンズであるEFレンズ、EF-Sレンズを使い、日本の風景を撮りおろし、カレンダーを作る。
この企画は、刻々と季節が移ろいゆく日本の自然との競争でした。
北は北海道から南は沖縄まで。
狭い日本とはいうものの、季節の移り変わりは早いものです。

撮影した写真の枚数は約2万枚。
その中から12枚を選び、カレンダーとなったわけです。
膨大な写真の中から12枚に絞り込むのは大変でしたが、カレンダーとして眺めていられる写真を選びました。

レンズの焦点距離は超広角の14ミリから超望遠の800ミリまで使用し、目の前数十センチの花から、遠く天体に浮かぶ月や太陽までを撮影しています。
豊富なラインアップを誇るキヤノンEFレンズ群。
日本の風景を見つめ撮影する上で大きな力を発揮してくれました。

あっという間に一年が過ぎ、カレンダーとなったわけですが、来年もまた引き続きカレンダー撮影をしたいですね。

【工藤智道】

2011年CAPAカレンダー&工藤さん

2011年CAPAカレンダーが付録の『CAPA』1月号は、
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2011年CAPAカレンダー完成まで、あと000日!

酷暑となった2010年、夏。
うんざりする暑さが続いた。
「夏らしい写真を」と思い、長野県へ。

長野県の白駒池や霧ヶ峰を目指した。
早朝、まずは白駒池を撮る。
苔むした原生林が美しい場所だ。
池と夏雲を期待していたが、きれいな雲がない...。

池を一周して撮影をあきらめ、霧ヶ峰へと向かった。
避暑のイメージがある高原だが、気温はグングンと上がり、暑い。
高原と夏雲を狙うが、霞がかかっていて、いまひとつきれいではない。
太陽の位置、地上の風景、そして夏雲。
そのすべてがうまく組み合わないと、きれいな写真にはならない。
しかも、夏の雲は刻々とその表情を変え、素早く撮影しないとすぐに形が崩れてしまう。
空の雲の動き、風向きを見て、先回りして撮影を続けた。

刻々とその姿を変える夏の雲。高原と共に撮る。日中の明るい条件での撮影で、シャッター速度は速い。カメラブレの心配がないため、手持ちで機動力を生かして撮影していく。夏雲の迫力を出すため、ハイコントラストにする。
キヤノン EOS 5D Mark II EF24-105mm F4L IS USM Avモード F11 1/400秒 評価測光 補正なし ISO200 WB太陽光 手持ち撮影

気温が上がると共に空もスッキリとした青空となり、イメージした景色が広がる。
そして太陽が傾きはじめ、夕景を撮ろうと思い移動する。
しかし、夏の夕暮れは天候が変わりやすい。
みるみるうちに雲が広がり、暗くなる。
ポツポツと雨が落ちてきたかと思いきや、頭上で雷が鳴り出した。
遠くで雷が発生していれば撮影もできるが、すぐ近くでは三脚が避雷針になりかねない。
安全を考えて移動し、怪しくたちこめた雲を撮影して帰路についた。

残念ながら、美しい夕景を望むことができなかった。雷鳴と共に真っ黒な雲が押し寄せてきた。
キヤノン EOS 5D Mark II EF24-105mm F4L IS USM Avモード F6.3 1/10秒 評価測光 -1.7補正 ISO400 WB太陽光 手持ち撮影

2011年CAPAカレンダー完成まで、あと072日!

取材最終日だ。
今日も天気がいい。
青い空に夏雲が沸き立つ。

海の風景、夏雲を撮る。
雲だけを撮影したのでは面白くない。
雲を引き立てる地上の景色が大切。
太陽の位置、地上の様子、雲の具合を見ながら場所を探し、撮影をした。

まさに西表の夏、といった写真を撮りながら島をあちこちへと移動。
すると、夕方にチャンスが訪れた。
道路からほど近い森。
一本の枝にカンムリワシが留まっている。
カンムリワシはこれまで何度となく見かけているものの、電線や電柱に留まっていて絵にならなかった。
格好のいい枝に留まっていればと思っていたが、目の前にその光景が現れたのだ。

500ミリのレンズを使い、ジリジリと近づく。
実は、カンムリワシは朝と夕方に道路近くで多く見ることができる。
車にひかれた昆虫やカニなどを食べるために来るからだ。
エサを探しているのだろう。キョロキョロとあたりを見渡している。
時折、こちらを鋭い目で睨む。

500ミリのレンズに2倍のエクステンダーを付け、さらに大きく撮る。
あと、もう一歩...。
近づいた瞬間、森の中へと飛んでいってしまった。

キヤノン EOS 7D EF500mm F4L IS USM EF2×II 絞り優先オート F8 1/125秒 ISO400 ピクチャースタイル/風景

2011年CAPAカレンダー完成まで、あと079日!

朝からジリジリと強烈な日射しが照りつける。
夏らしい写真を撮るには最高の天気だ。
3日目ともなると、暑さにも体が慣れてくる。

西表は、島でありながら水が豊富な所。
滝も沢山ある。
なかでも有名な滝が、ピナイサーラの滝。
ガイドと共に滝を目指す。

この滝を訪れる観光客の多くは、滝の下へ行く。
高さ50メートル以上もある滝の下は、天然のプールだ。
しかし滝の下では面白くない。
そこで、滝の上へ行くことにした。

ジャングルの中を歩く。
獣道のような山道を歩いていく途中、ガサゴソと音がする...。
足を止め、音の方向を見ると...イノシシだ!
しかも親子だ。
猪突猛進...。
いつイノシシが襲ってくるとも限らない。
恐る恐るゆっくりとイノシシに注意しながら、無事通過。

汗だくになりながら1時間ほど歩いただろうか、滝の上へと到着した。
そこはまさに絶景。
眼下にはジャングルが広がり、遠くには海が見える。
ほとんどの場合、滝の撮影は滝の下から撮ることがほとんど。
滝上まで行ける場所は少ない。

カメラにフィッシュアイレンズをつけ、腹這いで絶壁の際まで行く。
命綱もない。
腕を伸ばし、カメラを絶壁の向こうへ突き出し、落ちていく滝の飛沫を狙う。
命がけだ!

しかしながら、この日は水量が少なく、思ったような写真が撮れなかった。
しかたなく再びジャングルを歩いて戻っていくと、再びイノシシに遭遇。
今度はカメラを向けるが、イノシシは逃げていってしまった。

キヤノン EOS 5D Mark II EF15mm F2.8 フィッシュアイ 絞り優先オート F13 1/200秒 -0.3補正 ISO400 ピクチャースタイル/風景

2011年CAPAカレンダー完成まで、あと086日!

きれいなサガリバナの撮影を楽しみ、その後は潮が引いた海岸を撮影する。

遠浅の海岸は、潮が引くと広大な砂浜が現れる。
日陰もなく、強烈な太陽との戦い。
被写体を探す。
芽を出したヒルギの若木や流木、夏雲を狙うが、とにかく暑い。

太陽は徐々に傾き、夕日を撮影する。
水平線へかかる太陽を撮影したかったが、雲が厚く、水平線へかかる前に雲の中へと太陽が消えてしまった。
それでも夕日は美しく、「EF500mm F4L IS USM」に2倍のエクステンダー「EF2×II」を装着。
カメラはEOS7Dを使い、1600ミリ相当で太陽を撮った。

太陽が沈むと、今度は月の撮影だ。
新月が空にクッキリと浮かび上がる。
空気がきれいで、月の影の部分もうっすらと肉眼で確認できる。

地球照だ!

のんびりしていては真っ暗になる。
暗くなってしまっては地上の景色が写らなくなる。
月だけ撮ったのでは天体写真。
風景写真として月を撮るのであれば、地上の景色と共に写したい。
慌てて撮影ポイントを探し、撮影した。

1600ミリ相当で撮影した太陽。この大きさで撮るには、フレーム内に太陽をとらえるのも一苦労する。
キヤノン EOS 7D EF500mm F4L IS USM EF2×II 絞り優先オート F16 1/8000秒 -1補正 ISO200 ピクチャースタイル/風景

2011年CAPAカレンダー完成まで、あと105日!

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執筆者プロフィール

工藤智道

工藤智道(くどう ともみち)

1969年、神奈川県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、竹内敏信氏のアシスタントを経てフリーに。自然風景写真を中心に活動するとともに、撮影テクニックの記事執筆も手がける。EOS学園講師としても活躍中。日本写真家協会会員。

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