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わしぁカメラが好きなんじゃ!!:CAPAカメラネット

2017年2月22日(水)
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AFや絵作りなどが進化した、プレミアムな高級コンパクト『富士フイルム X100F』

FUJIFILM X100F
クラシカルなデザインと上質な作りの『富士フイルム X100F』。う〜ん、往年のレンジファインダー機を彷彿とさせますナァ。でも、その中身には、最新デジタルカメラの技術(機構&機能)がいっぱい!

 高品位なボディの作りや、高画質設計のフジノンレンズ。そして、長年のフィルム作りで培われた、豊かな色再現や階調再現が得られる「フィルムシミュレーション」の採用。こういった特長を持ち、写真通に高く評価されているのが、富士フイルムのXシリーズである。そのXシリーズの第一号モデルは、2011年3月に発売されたレンズ一体型(コンパクトカメラ)の「富士フイルム X100」である。

 そして、今回発売される『富士フイルム X100F』は、そのX100シリーズの4代目モデル。X100Fのネーミングの「F」は、4を示す「Four」のFの頭文字から取ったもの…らしい。

 独自開発のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOS III」センサーは、有効画素数約2430万画素のローパスフィルターレス仕様。画像処理エンジンには新開発の「X-Processor Pro」を採用。これらの仕様は、APS-Cサイズミラーレスカメラのフラッグシップモデル「X-T2」と「X-Pro2」に並ぶハイレベルなもの。そして、起動時間約0.5秒、AF最速0.08秒、最速連写8.0コマ/秒。…と、レスポンス面に関しても、レンズ一体型としては非常にハイレベルである(従来モデルのX100Tは、1630万画素、最速連写6.0コマ/秒)。常用感度の最高値も、ISO6400(X100T)からISO12800にアップしている。

◆ ◆ ◆

FUJIFILM X100F
モードダイヤル…ではなくシャッタースピードダイヤルを装備。そして、露出補正ダイヤルも。専用ダイヤルを主体とした操作性も、X100シリーズの特徴のひとつである。

FUJIFILM X100F
カメラボディを保持する親指を少しずらした位置に設置された「フォーカスレバー」。とても操作しやすいよ。

 外観デザインに関しては、基本的に従来のX100Tを踏襲している。特に、前面部の違いは、右下にあった「T」のエンブレムがなくなったくらい。だが、背面部は結構違う。液晶モニターの左に縦一列に並んでいた4つのボタンが移動している。VIEW MODEボタンはファインダーの横(右)に移動。再生ボタンと消去ボタンは、液晶モニターの右側に移動。なお、いちばん下にあったWi-Fiボタンはなくなった(メニュー内で設定する方式に変更)。まあ、好みや慣れもあるだろうけど、操作ボタン類は右手側に集めてある方が迅速に操作できるからねぇ。

 そして、液晶モニター右側のいちばん上には、ジョイスティック風操作の「フォーカスレバー」を新搭載! これにより、右手の親指操作で、AFポイントを直感的かつ迅速に移動させることが可能。また、AFポイント数も49点から91点(設定により最大325点)に増えたことで、きめ細かいピント合わせがおこなえる。いやぁ、やっぱりジョイスティック系の操作パーツは使いやすいわ。

 ただし、同じく右手の親指で操作するリアコマンドダイヤルの操作感がイマイチだったのが残念な点。指掛かりがあまり良くないので、回転操作時に余計な力が入るのだ。そうすると、不用意に“センタープッシュ”の動作になってしまう。これは困る。たとえば、再生時に拡大倍率を上げようと回転操作をしているのに、急に全画面に戻ったりするんだよねえ。まあ、このあたりは製品版での調整に期待しよう!

※「実写データ」ボタンをクリックすると、オリジナルデータが別ウィンドウで表示されます。

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

AFポイント数を325点に設定。そして、フォーカスレバーの操作で、竜の目の部分にピントを合わせた。
◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2 1/60秒 −2/3補正 WB:オート ISO640 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

◆ ◆ ◆

FUJIFILM X100F
レンズ鏡筒部に設置される絞りリング。1/3段のクリックが設けられている。

FUJIFILM X100F
X100Tと同様の1/4000秒までのアナログシャッターダイヤル。だが、今回のX100Fのシャッターダイヤルには、ISO感度を設定する小窓が新設されている。…まあ、新設と言うよりも“昔のカメラ風”なんだけどね(笑)。

 X100シリーズのモデルには、手ブレ補正機構が搭載されていない。その点を気にする人もいるだろう。だが、搭載される23mmレンズ(35mm判換算で約35mm相当)の開放値は「F2」と明るめ。そして、センサーサイズがAPS-Cと大きめで高感度画質も優秀。この“大口径レンズ+優れた高感度画質”によって、室内撮影や夜間スナップなどでも速めのシャッターで撮影でき、ブレを抑えたシャープな描写を得ることができるのだ。

 ちなみに、自分なりに「X100F」の高感度画質をチェックしてみた。細部の描写や質感に関しては、ISO3200くらいまで良好である。それ以上の感度になると、次第に細部がアマくなりノイズ感も増してくる。だが、最高感度のISO25600で撮影しても、フラットな空部分などで目立ちやすいカラーノイズや斑状のムラが見られないのは立派!!

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2 1/60秒 −1/3補正 WB:オート ISO500 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

◆ ◆ ◆

 Xシリーズの魅力のひとつ「フィルムシミュレーション」。そこに、X100シリーズでは初となる「ACROS」モードが搭載された。これまでも「モノクロ」モードは搭載されていたが、それよりも滑らかな階調や引き締まった黒が得られるという。自分は二十代の頃、モノクロ中心の作品制作&発表活動をおこなっていた。それだけに、こういった本格的なモノクロモードの搭載はウレシイね。

PROVIA/スタンダード
FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2.8 1/60秒 WB:オート ISO1600 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

ACROS
FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2 1/52秒 ISO1600 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

◆ ◆ ◆

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2 1/60秒 WB:オート ISO200 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2.8 1/56秒 WB:オート ISO3200 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2 1/70秒 −2/3補正 WB:オート ISO400 4000×6000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F2 1/1900秒 −2/3補正 WB:オート ISO200 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F8 1/280秒 WB:オート ISO200 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F8 1/280秒 WB:オート ISO200 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F8 1/750秒 WB:オート ISO400 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F8 1/750秒 −1/3補正 WB:オート ISO400 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

FUJIFILM X100F 作例(撮影:吉森信哉)
実写データ

◆富士フイルム X100F 絞り優先オート F8 1/680秒 WB:オート ISO200 6000×4000ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

 ボディ素材に軽量で高剛性のマグネシウム合金を採用し、表面仕上げにはスチール感が出せる特殊コーティングを採用。外装には、本皮のテイストを再現した耐久性に優れる合成皮革を使用。そんな高品位なボディに、OVFとEVFの特長を組み合わせた「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載(前面のファインダー切り替えレバーで切り替え)。

 そして、今回は使用できなかったが、2本の新しいフロントコンバージョンレンズも登場。X100Fのレンズ性能を生かしながら、28mm相当の広角画角と50mm相当の標準画角が得られる。しかも、カメラボディが自動でコンバージョンレンズの装着を認識するので、間違ったレンズ情報(Exif情報)が記録される心配がないし、OVF撮影時にはブライトフレームの自動調整もおこなわれる。

 …このように、いろいろ魅力的なモデルである。それは間違いない。まあ、人によっては“高価な製品”という部分で購入を躊躇するかもしれない。だが、金銭的ハードルをクリアして購入すれば、このX100Fの魅力が存分に体感できるだろう。

FUJIFILM X100F
1型センサーを採用する高級コンパクト機と比べると、この『富士フイルム X100F』のボディは少々大きく感じる。それだけに、本格感や重厚感は増してくる。

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プロフィール

  • 吉森信哉
  • 吉森信哉 よしもりしんや
  • 撮影テクニック解説、カメラやレンズのインプレなどで活躍中の写真家。とにかくカメラが好きなことにかけては世界一!なレベルだと周囲は認めている(笑)。デジも銀塩も一眼もコンパクトもクラシックも、撮るのも触るのも見るのも夢見るのも買うのも、カメラだったらなんでも大大大好き! タイトルの言葉は広島出身の彼のリアルな心の叫びである。

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