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CAPA流し撮りGP2017年間チャンピオン決定! 森陽一郎チャンピオンズギャラリーを公開

2018.01.19 UP )

モータースポーツ写真発表の場としておなじみのCAPA「流し撮りGP(グランプリ)」。昨2017年シーズンの年間チャンピオンは森陽一郎さん(神奈川県)が獲得した。

SUPER GT 2017
多くの流し撮りファンと一眼レフ&超望遠レンズが居並ぶサーキット(SUPER GT 2017最終戦 ツインリンクもてぎ)

CAPA』のジャンル別フォトコン連載として、写真家の小林稔さん(日本レース写真家協会会長)を審査員に迎えスタートした「流し撮りGP」は、20年以上の歴史を重ねている。サーキットの撮影ファンが集うコミュニティー連載として初心者からベテランまで多くのレース写真ファンがエントリーするのはもちろんのこと、応募者の中からは、現在、世界のサーキットで活躍するプロ写真家も誕生しており、伝統のレース写真フォトコンテストのひとつとなっている。

昨2017年のシリーズチャンピオンを獲得した森陽一郎さんは、2012年からエントリーを開始。挑戦6年目にして頂点の栄冠を獲得した。
「流し撮りGP誌面を飾る諸先輩方の作品に衝撃を受け “いつか自分も!” という思いで参戦を始めました。小林稔審査委員長の講評を読みつつ作品づくりを試行錯誤。流し撮りGPがなければ、これほどまでに写真に熱中していなかったかもしれません。本当に感謝です。また、サーキットに足を運ぶことで知り合った流し撮り友達の皆様方にも感謝です。とてもいい刺激を受けました」と、チャンピオン獲得のコメントを寄せている。

チャンピオンズギャラリー

新チャンピオン・森陽一郎さんの2017年作品群とコメント、小林稔さんの講評を紹介します。

■2017第1戦 予選通過作品「Sunset beauty」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II シグマ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM Mモード(1/6秒 F13) ISO100 WB:日陰 サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro ND64(ND8+ND8) 一脚
SUPER GT(ツインリンクもてぎ S字)

11月の西日がカメラマンにとって魅力的なレースなので、逆光位置から輝くマシンを撮影。マシン表面の輝きを、あえてカメラを振って引伸ばすことでその美しさを強調したいと思いました(単純にそういう撮り方が好きなだけでもありますが)。(森 陽一郎)

■2017第2戦 GP1位「Hard braking」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II  EF500mm F4L IS USM Mモード(1/500秒 F5) ISO250 AWB サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro ND8 一脚
SUPER FORMULA(鈴鹿サーキット ヘアピン)

決勝レース内の1コマです。モータースポーツのスポーツらしい部分を撮ろうと思いました。限界領域でのアクションがスポーツらしいと思います。そこで、ブレーキング時のスモークを狙おうと撮影時間とポイントを選択。奥まで突っ込むスタイルのカーティケヤン選手。タイヤのグリップ力が低下してくると、激しいブレーキング時には狙い通りにタイヤスモークを出してくれました。金網2枚越しの撮影なので、描写があまいのが難点。カリッとした描写で収めて仕上げたいがそれは難しい…。タイヤスモークと光があたる向きを意識し、それ以外はどアンダーな暗めに仕上げました。細部解像の描写以外はほぼイメージ通りです。(森 陽一郎)

闘うフォーミュラの姿をドラマチックに描いた迫力作品。画面右側のスモークとタイヤをクッキリ浮き上がらせる演出が成功。立体感ある画面から、右方向へ入ろうとする強烈なパワーを感じます。構図、光線と露出、タイミング、すべてのバランスが高次元で整った快作です。(小林 稔)

■2017第3戦 GP4位「爆散」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II EF500mm F4L IS USM Mモード(1/8秒 F5.6) ISO100 WB:日陰 サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA エプソン 写真用紙絹目調 ND100 一脚
SUPER GT(富士スピードウェイ アドバンコーナー)

決勝残り30分ぐらいから撮影。日が傾き始めて夕刻のドラマチックになる時間にアドバンコーナーへ移動。「一瞬を切り取る」をテーマに撮影しようと思い、まずはマシンを観察。そんな中、惹かれたのはGTRの火花でした。スローシャッターで動感を表現し、路面との接触で激しく飛び散る火花を表現してみました。路面の粒子感を出すために、プリント用紙をあえて絹目調にしてみました(光沢用紙だとツルツルした感じだったため)。ブラインド位置から飛び出してくるマシンを撮影したので、音を頼りに撮影しましたが、上手くいきました。(森 陽一郎)

スローシャッターの面白さ炸裂。GT-Rの火花を生かしたややトリッキーなニジミブレ。力強さが画面全体から伝わってきます。(小林 稔)

■2017第4戦 GP2位「菅生の森を」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II シグマ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM Mモード(1/30秒 F9) AWB サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro ND8 一脚 ND8 
SUPER GTテスト(スポーツランドSUGO 最終コーナー)

菅生へ初めて行ってきました。菅生のイメージだった「魔物(マモノ)、森」をテーマに臨みました。2日間合計で10時間の走行時間があったので、定番撮影ポイントを回りつつ、上記イメージが表現できそうなスポットを探索。いろいろ撮れたので面白かったです。曇り空であったため、暗めのプリントで落ち着いた色合いにしてみました。マシンカラーがポイントで、暗めの仕上げでも主張する明るい色のマシンを狙いました。事前にマシンの姿が見えないところからのいきなり出現する撮影でしたが、鮮やかさNo1のARTAマシンで撮れてよかったです。プリントでの色の再現が難しい。(森 陽一郎)

面積を大きくとった緑主体の構図と流れ感が成功。オレンジと深緑の対比バランスも良い。SUGO初撮影の楽しさと勢いを感じます。(小林 稔)

■2017第5戦 GP1位「8耐」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II シグマ 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM Mモード(1/15秒 F6.3) ISO400 AWB サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro
鈴鹿8時間耐久ロード(鈴鹿サーキット ホームストレート)

この1枚が撮りたくて、鈴鹿8耐へ行ってきました! 初8耐です。8耐でしか見られないナイトラン、観客の光の応援、ピットレーンの光るサインボード、全体を包む夏祭り感!!! 後続車がいてくれたおかげで、KAWASAKIのマシンが照らされて、いい感じに浮き上がってくれました。運が良かったです。ナイトランは初めてだったので、レース写真家・原富治雄さんの写真展「Endurance」に行ってナイトラン時のカメラ設定を原さん本人に聞かせていただき、撮影に臨みました。初めての夜間撮影は、暗くてマシンを追うのが非常に大変でした。(森 陽一郎)

幻想的な光景です。スタンドで打ち振られるペンライトの波が、ゴール時刻が迫る8耐のフィナーレ感を美しく表現しています。この写真を狙うための「8耐初撮影」だったそうですが、その意気込みが伝わってきます。モータースポーツ写真としてとても新鮮です。(小林 稔)

■2017第6戦 GP8位「プロの仕事場」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II EF500mm F4L IS USM Mモード(1/800秒 F4.5) ISO100 WB:日陰 サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro 一脚 
SUPER耐久(富士スピードウェイ 13コーナー)

「コンテストは意識せず、自分が撮りたいものを撮る!」という想いで今年は撮影に臨んでいます。自分は何にひかれてるんだろう? を突き詰めている最中ですが、ひとつ分かりました。それは「戦うドライバー」の姿! この作品は、屋根のある箱車レースではなかなか見えないドライバーを主題としたものです。過酷な環境下で走るドライバーを写真に収めました。マシンはスーパー耐久ST-TCRクラスのシビックです。ポイントは窓の開閉状態です。助手席窓全開、運転席窓ちょっと開放。過酷なドライバーの環境がよく分かると思ったので、このマシンを狙いました。金網2枚越しで描写は良くないですが、カメラ側の窓が開放だったのが、せめてもの救いだと思っています。(森 陽一郎)

ドライバーへの強い思いを感じる作品です。絵柄としては「走る動感」には欠けますが、伝える迫力があります。(小林 稔)

■2017第7戦 GP1位「Spark」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II EF500mm F4L IS USM Mモード(1/8秒 F4.5) ISO125 WB:7420K サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro ND8 
F1日本GP(鈴鹿サーキット 1コーナー)

F1金曜日FP1走行で撮影。指定席スタンドが自由開放となる金曜日は、撮影ポイントが自由に選べるので、ぜひ火花を撮りたいと思い撮影位置を1コーナーに。2017年のF1はすさまじい速さで、ファインダーに収めるのも大変でした。スローシャッターで弾けるスパークを強調。プリント仕上げもまたスパークを強調するようにしています。天気予報では午前中から雨だったのですが、望みを捨てずに朝イチから撮影ポイントを確保したかいがありました。(森 陽一郎)

求めるイメージを定め、それを実現するための意思と工夫が伝わってくる作品。漆黒の背景に舞い飛ぶ火花の位置や白線とマシンの傾き加減など、構図的完成度(イメージ達成度)が高い。ひと目でフェラーリF1とわかるアングルとブレ加減も絶妙です。(小林 稔)

■2017第8戦 GP1位「Driver’s eye」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II EF500mm F4L IS USM Mモード(1/1600秒 F4.5) ISO100 サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro 一脚 
SUPER FORMULA(富士スピードウェイ プリウスコーナー)

決勝レース、残り3ラップくらい。陽がもっとも傾いてドライバーにあたる瞬間を狙いました。「ドライバーが戦っている姿を撮りたい!」というこだわりが出始めたころに撮った作品です。背中にエンジン、横にラジエーターという環境の中、0.001秒を削り合うドライバー。彼らの世界が伝わってくれれば嬉しいです。頭の中の完成イメージに近づけるため、もっとも寄れて、かつイイ光が当たりそうなプリウスコーナーイン側を撮影ポイントに決定。晴天のレースでしたが、運よく小暮選手のヘルメットにはクリアバイザーが付けられていました。金網2枚越しで撮影した「置きピン」ショットです。(森 陽一郎)

闘うドライバー! という絞り込んだ狙いを持ち、映像化する筋書きを探り、実行する撮影技術を選び、運も味方につける。作品づくりに大切な、そんな要素の連携が感じられる良作です。撮る意思、創る工夫を積み重ねた結果の新王者誕生です。おめでとうございます。(小林 稔)

■チャンピオンズセレクション2017第2戦「桜流し」
(C)森陽一郎
キヤノン EOS 7D Mark II シグマ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM Mモード(1/13秒F9) ISO100 AWB サンディスク エクストリームプロ16GB エプソン カラリオ EP-10VA 富士フイルム 画彩写真仕上げPro ND8 一脚 
全日本ロードレース(鈴鹿サーキット ホームストレート)

春の鈴鹿2&4レースでの1枚。レースシーズンが開幕し、いつものように鈴鹿サーキット内を歩いているとそこには桜が!「これはもう、流すしかない!」そんなワクワク感が伝われば嬉しいです。露出アンダー気味の仕上げが定番設定と理解しつつも、ハイキー・色彩豊かな作品に仕上げてみました。こういう雰囲気も好きです。事前のマシンが見えないブラインド位置から、トップスピードのマシンを流し撮りしました。難しかったですが上手く収められて良かったです。前景の色を考慮したマシンをチョイス出来なかったのが今後の課題です。またチャンスあればこんな感じの写真が撮りたいですね。(森 陽一郎)

2017シリーズチャンピオン・森 陽一郎(もり よういちろう)さんの流し撮りGPプロフィール
2012年:流し撮りGP初エントリー(キヤノン EOS 7D)
2013年:年間ランキング11位(15点)ルーキー応募、第2戦初入賞6位(キヤノン EOS 7D)
2014年:年間ランキング10位(17点)入賞5回(キヤノン EOS 7D)
2015年:年間ランキング3位(33点)、第7戦初優勝、入賞5回(キヤノン EOS 7D Mark II)
2016年:年間ランキング5位(26点)入賞4回(キヤノン EOS 7D Mark II)
2017年:シリーズチャンピオン獲得(62点)優勝4回、入賞7回(キヤノン EOS 7D Mark II)

※今シーズンの流し撮りGP2018は、2018年3月より応募エントリーの受け付けを開始する予定です。

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