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機材レポート

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ニコンD4Sだから撮れた! 時速150kmのセスナから札幌の夜景を空撮

KEN五島さんによる、デジタル一眼レフカメラ「ニコン D4S」の夜景空撮レビュー。今回撮影した作品を、2014年4月30日(水)までニコンプラザ銀座で展示しています。

[文]KEN五島

ニコン D4S(AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 装着時)
ニコン D4S(AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 装着時)
ニコン AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
ニコン AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
ニコンプラザ銀座 階段ギャラリー
ニコンプラザ銀座 階段ギャラリー
ニコンプラザ銀座の階段ギャラリーで、4月末日までKEN五島さんの空撮作品を展示中。A0の大判プリントで堪能できます。

新登場したニコンのフラッグシップ機「D4S」を用いて、時速約150kmで飛行するセスナ機から札幌の夜景を空撮しました。

3月上旬の夜7時過ぎ。丘珠空港からセスナ機で離陸し、ぐんぐん高度を上げていきます。今回使用したレンズは、「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」と「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」。複数回札幌市街を周回しながら、使用するレンズと高度を変更していきました。

D4Sの高感度性能と70-200mmの強力な手ブレ補正が光源をシャープに捉える

まずは70-200mmで広角側の70mmを中心に、高度700〜800mで撮影。札幌市街の輝きや蛇行する豊平川などを写し取っていきます。この時の感度は、ISO12800に設定。絞り開放で、1/160秒程度の露出で撮影します。70-200mmの強力な手ブレ補正、D4Sのショックを感じさせないシャッターフィーリング。常にあらゆる方向に揺れ、高速移動を行っているセスナ機からの撮影ですが、写し取った画像にブレは感じられません。札幌市街と、背景にはるか続く街の明かりの動感を出すことができました。開放からシャープな画像を結ぶこのレンズ、夜景の空撮では最も重宝します。

この時、ドライブモードはシングルにしています。連写で数を稼ぐ手もありますが、それをするとD4Sといえども微細なブレが発生し、建築物は止まって写っても、光源が少し流れてしまったりすることとなります。夜景空撮では、ほんの少しの要因でも光源のブレに繋がってしまうのです。

58mmとの組み合わせでは柔らかく華やかな描写

58mmでは、通常高度の500mほどに下がって撮影してみました。開放からカリカリなシャープな画像を結ぶ70-200mmとは異なり、開放からF2程度の絞りでは、少し柔らかい描写となります。露出に余裕があるので、58mmではISO8000〜10000で撮影しました。

58mmは、開放ではパープルフリンジが発生しますが、レンズ自体の発色の良さと相まって、華やかな印象の写真となります。しかし、光源が膨らむので、ほんの少しのアウトフォーカスでも光源が流れてしまいます。撮影前に各ボディごとのAF微調整が必須であると感じました。

高感度に強いD4Sは夜景撮影にベストマッチ
高性能レンズと組み合わせて使いたい

D4Sで撮影を行う前、Dfでも札幌夜景空撮を行っています。ISO8000〜12800で撮影しましたが、Dfも高感度性能は素晴らしく、ノイズレスで発色のよいものでした。D4Sの常用感度はISO100〜25600。常用ISO100~12800のDfよりも、一段上回る性能を持つこととなります。さらに、D4Sは新画像処理エンジン「EXPEED 4」の恩恵を受け、Dfよりも半段ちょっと高感度により強い印象を持ちました。全体に透明感が常にあって奥行き感が強く、カラーノイズが出にくく、フレアやゴーストの低減に効果的なナノクリスタルコートを採用した高性能レンズと組み合わせることで、その豊かな階調はより生かされると感じました。

作品内の一部を等倍画像でご覧いただけます。拡大したい部分をクリックしてください。

※回線状況により、読み込みに時間がかかる場合があります。
 クリックしても拡大表示されない場合は、少し時間をおいてから再度クリックしてください。

(C)KEN五島

ニコン D4S AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II 絞りF2.8 1/125秒 +1/3補正 ISO12800

(C)KEN五島

ニコン D4S AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 絞りF2.2 1/200秒 +1/3補正 ISO10000

プロフィール

KEN五島さん KEN五島(Ken Goshima)
1974年、愛知県名古屋市生まれ。1999年、バイクツーリングの際に大夕張鹿島の炭鉱街に出会い、炭鉱遺産の撮影を開始。2001年、4歳から23年間過ごした東京を離れ、札幌へ拠点を移す。現在は、札幌を中心とした北海道の建築写真・炭鉱遺産・空撮・風景などの撮影に取り組んでいる。写真集に『北海道炭鉱遺産』(2010年 アスペクト)。公益社団法人日本写真家協会会員。NPO法人北海道写真家ネット「ノースファインダー」会員。