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機材レポート

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dp Quattroシリーズ待望の中望遠マクロモデルが満を持して登場!

2015年3月12日に発売された「シグマ dp3 Quattro」。75ミリ相当の中望遠マクロレンズを搭載し、ポートレートやネイチャーを撮る人には注目のモデルだ。その真価を探るべく、さっそく鹿野貴司さんに実写レビューをしてもらった。

[写真・解説]鹿野貴司

画質も明るさも変わらない専用テレコンも

シグマ dp3 Quattro
シグマ dp3 Quattro
シグマ dp3 Quattro
シグマ dp3 Quattro + 専用コンバージョンレンズ FT-1201

シグマ dp Quattroシリーズの第3弾がついに登場。これで発表当初から予告されていた広角・標準・中望遠のラインナップが出揃った(今年のCP+でdp0が新たに発表されたが……)。ボディサイズは先の2台同様、レンズ一体型としては決してコンパクトとはいえないが、その大きさも十分納得できるほどの高画質を得ることができる。

カメラのスペックも先に発売されている「dp1 Quattro」や「dp2 Quattro」と同じく、APS-Cサイズの約2900万画素センサーを搭載。独自の三層構造によりすべての色を受け止め、無類の解像力と階調性を誇る。それでいて以前のシグマDPシリーズよりずっと扱いやすいのも特徴。ホワイトバランスもかなり安定し、以前ならISO400でも目立ったノイズは大幅に低減。ISO400は十分実用域で、状況によってはISO1600でも許容できるレベルだと思う。

以前のシグマ製カメラは、カメラが記録するJPEGの画質に不満があったが、Quattroシリーズになって大きく改善。JPEGの画像も十分満足がいくレベルになった。とはいえRAWデータの情報量は豊富で、高い性能をフルに引き出すならやはりRAW現像がおすすめだ。というわけで今回掲載している写真も「SIGMA Photo Pro 6.2.1」で現像している。

搭載するレンズはフルサイズ換算で75ミリ相当。最短撮影距離が22.6センチと、45ミリ相当のdp2 Quattro(最短撮影距離 28センチ)より短い。1:3までのクローズアップが可能で、花や静物など本格的なマクロ撮影も楽しめる。オートフォーカスは決して高速とはいえないが、とても正確でキレ味の鋭い描写にもつながっている。マクロ・中距離・遠距離のAF制限もワンタッチで可能だ。

さらにdp3 Quattro専用のコンバージョンレンズ「FT-1201」も同時に発売。レンズ前面に装着すると焦点距離が1.2倍(90ミリ相当)になる。倍率が低いのは高画質を維持するためだという。実際使ってみると、たしかに画質の低下はまったく感じない。最短撮影距離こそ29.4センチとやや長くなるが、開放F値はF2.8のまま変わらないのもいい。

※作例をクリックすると、オリジナルサイズ(5424×3616ピクセル)の画像が別ウィンドウで開きます。

中望遠マクロ・F2.8が作り出すボケを楽しもう

とてもシャープなレンズだが、ボケ味もなかなか良好。ピントが合った部分とボケた部分の差をうまく見せるのが作画のコツだ。

撮影:鹿野貴司

シグマ dp3 Quattro 絞り優先オート(F2.8 1/80秒) +0.7補正 ISO100 WB:オート カラーモード:スタンダード

質感の表現こそもっとも得意とするところ

市場でみつけた氷の塊。ほぼ最短撮影距離で撮影してみた。ひんやりとした空気感が伝わってくるかのようだ。

撮影:鹿野貴司

シグマ dp3 Quattro 絞り優先オート(F2.8 1/1250秒) ISO100 WB:蛍光灯 カラーモード:ビビッド

絞り込んでQuattroならではの緻密な描写を

コンバージョンレンズを使って波しぶきを狙ってみた。中望遠で遠近感が程よく圧縮されることもあって、dp1やdp2以上に緻密さを実感することができる。絞り込んで遠景や質感を狙うのもおもしろい。

撮影:鹿野貴司

シグマ dp3 Quattro シャッター速度優先オート(F5.6 1/2000秒) −1補正 ISO100 WB:オート カラーモード:風景

プロフィール

鹿野貴司さん 鹿野貴司(Takashi Shikano)
1974年東京都生まれ。多摩美術大学を卒業後、さまざまな職業を経て写真家に。広告や雑誌の仕事を手掛けるかたわら、さまざまなテーマで作品を撮影・発表。現在は日本一人口の少ない町・山梨県早川町の全町民を撮影、一冊の写真集にまとめるプロジェクトを進めている。