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鬼ケ城の岬より七里御浜を撮影する竹内氏。ここで1時間も撮影に集中した。(三重県熊野市)
熊野市の鬼ケ城トンネル出口付近より、七里御浜を撮影。ここは熊野市より鵜殿村まで25キロ続く美しい浜で、日本の渚百選に選ばれている。この浜の一番の特徴は、砂浜ではなく砂利浜ということだろう。波に押されて転がる砂利の音が、とても心地良い。この長〜い浜を高台より超望遠で狙ってみた。浜に打ち寄せる波が中途半端な感じではあったが、スカッと晴れた青空が海の青さを強調して、迫力ある風景を演出してくれた。
山道に突如として現れた石仏。(三重県御浜町)
浜より数キロ山側に入ったところに、地図上で明神滝を見つけた。国道311号線をしばらく走り、地図の位置まで行ってみた。しかし、滝の姿は見当たらない。周辺を捜索してみるが、道路からは確認ができなかった。仕方なく明神滝は断念。この場所より10キロほど離れた場所にも、落打滝という滝が地図上で確認できたので、そちらに向かうことにした。
滝に向かって山道を走っていると、道の片隅に雰囲気の良い石仏を発見。石仏を覆う屋根も石で作られているのだ。この石仏を撮影して、期待が膨らむ落打滝に急いだ。しかし、滝入り口に着いた竹内氏はがく然! そこには崖が立ちはだかっていたのである。その崖には1本のロープが垂れ下がっていた。なにやらこのロープを使って崖を下りなければならないらしいのだ。空身ならともかく、機材をもってここを下るのは危険と判断し、今回は落打滝の撮影は断念。
松本峠の石畳。雨に濡れて雰囲気の良い石畳の表情を撮影することができた。(三重県熊野市)
の日は熊野川を上流へ上りながら撮影をして回る予定だったが、台風の影響で天候が不安定なため、熊野古道の石畳を撮影すること事になった。ちょうど朝から降り出したシトシト雨が石畳を湿らせ、良い撮影条件となった。
最初に向かったのは、松本峠。美しく輝く石畳を歩いていると、前日に撮影した七里御浜が目の前に広がった。また、峠の途中には大きな地蔵が竹林を背にひっそりと立っていた。そんな石畳や石像を撮影しながら、このコースのゴールまで歩いた。
松本峠の地蔵。昔、銃撃にあったとか……。(三重県熊野市)
次に、御浜町に残る古道・横垣峠を歩くことになった。この峠にも美しい石畳が残っているのだが、実はこの石畳はつい最近まで土に埋もれていたのだそうだ。地元の人が、この峠には石畳が残っているはず……ということで掘り起こして見つけたものらしいのだ。
峠を登ると石の祠に囲われた水壺地蔵が現れた。この地蔵の傍らには山清水が流れており、道中の安全とのどの乾きを潤してくれていたのだろう。そんなことを考えながら撮影を続けた竹内氏であった。
今回の取材は、ある意味では天候に恵まれた撮影取材であった。何度も熊野取材には来ているが、今回はより充実したものになったのではないだろうか。今までにできなかった、実際に古道を歩くということもでき、竹内氏も大変満足そうであった。ただひとつ、初日の感電を除けば……。