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3月中旬、梅の撮影に出かけました。今回は主に埼玉県・群馬県を2日間で回り、天候は2日間とも快晴で撮影も快調に進みました。が、思わぬトラブルも多々あり、波乱万丈の撮影行になりました。
(文・榎元俊介/状況写真・中津原勇気)
里の面影が残る場所で満開をむかえた梅。空気が澄んでいて秩父の山々が美しかったです。(埼玉県越生町)
竹内カメラマンは以前から埼玉県東松山周辺の梅林に目をつけており、今回の撮影旅行はこの梅林を巡るところからスタートしました。
2〜3か所回ってみましたが、最後に訪れた越生町の山の高台にある梅林が一番良く、梅の状態ももちろん良かったのですが、その場所から富士山が見えており、秩父の人いわく「こんなにくっきり見えるのは年に数回しかない」らしく、とても珍しいことなんだそう。なんて幸運なタイミング! “運も実力のうち”でしょうか?
機材をたくさんかついでいる中津原君を尻目に、急な崖をどんどん下りて行く竹内カメラマン。(埼玉県越生町・黒山三滝)
梅園から少し移動したところにある黒山三滝。「地図上ではこのあたりなんだけどな〜」とそれらしき場所に車を止めてあたりを見まわす竹内カメラマン。道路より谷へと続く獣道を下りてみることにしました。獣道なだけあってかなり危険で、茂みをかき分け、崖を下り、やっとの思いで滝に到着した時、驚愕の事実が発覚!
なんと滝の目の前まで車でアクセスできる別のルートが存在したのでした。おまけに茶屋まである始末。あの苦労は何だったのか…。
滝に光が差し込んで小さな虹がかかっていました。この時はまだ悲惨な出来事が起こるなんて思いもしませんでした…。(埼玉県越生町・黒山三滝)
撮影後、同じ道を戻るのは危険と判断した竹内カメラマンは、「車をここまで持ってきてくれ!」とアシスタントの中津原君に指示を出して茶屋で休憩をとることにしました。ところが待てど暮らせど中津原君が戻ってこない。1時間ほどしてようやく茶屋に到着した中津原君は「遭難しかけましたぁ」と汗をぬぐいながら一言。どうやら車に戻る山道で迷い、茶屋に向かう林道で迷い…。ダブルで迷ってしまったらしいのです。「あの時は本当に焦りました〜。茶屋にたどり着いたときは本当にホッとしましたよ」と中津原君。
風が散らかしたゴミ処理に奮闘した中津原君は「群馬名物からっかぜが嫌いになりました〜」とぽつり。(群馬県安中市)
埼玉県を後にして群馬に移動した頃は、陽もだいぶ傾いた夕刻でした。安中市のとある農道を進んでいると、広大な畑の奥に梅の大木を発見。望遠レンズを取り出しフレーミングをしてみると、木の根元に大量のビニールゴミが散乱していました。それもそのはず、ものすごい強風が畑を駆け抜けて土やゴミを巻き上げいたのです。竹内カメラマンは「これが群馬名物からっかぜだぁ〜」と感心していたかと思うと「おい、あのゴミどかしてこい!」と中津原君に指示。簡単にどかしてこいと言うけれど、ゴミの位置は数百メートル先…。ゴミを片付け終えて戻ると「まだあそこに残っているじゃないか〜、もう1回行ってこい」 こんなことを数回繰り返し、ようやく撮影開始。
「いや〜、道で迷った時もつらかったけどこの時が一番つらかったですぅ。でもいい写真が撮れたみたいだし、充実感はありますけれども…」と中津原君は語りました…。