2007年5月 伊豆半島桜取材

一面の山桜

静岡県南伊豆町・入間山一面を覆い尽くす新緑と桜。(静岡県南伊豆町・入間)

見事に山一面が桜で覆われている名所は各地にたくさんあります。そんな山がこの伊豆にもあったのです。細い山道を突き進んで見つけたのは、南伊豆町のとある集落。そこを囲む小高い山の山肌に、新緑と桜が見事な風景をつくり出していたのです。ほとんどの桜は山桜で、派手さはないけれど趣のあるその姿に竹内カメラマンも大興奮でした。

竹内「こんな場所があったんだなぁ〜。本当にいい場所だ! でも、電線が多いなぁ」

景色はホントによかったのですが、集落にのびる電線が絶妙な高さにあったのです。うまくフレーミングができずに、竹内カメラマンは悪戦苦闘していました。

  • 僕、この場所が気に入っちゃいました。桜と集落の趣ある風景がなんともいえませんでした。ただ、周辺は道が細くて運転が大変でしたけど。驚いたのは、こんなに細い道なのに路線バスが走っていたことです!

伝説の定食屋

静岡県南伊豆町・妻良新緑と青い海が春を感じさせてくれました。(静岡県南伊豆町・妻良)

小さな漁師町・妻良で、新緑と青い海を撮影していた竹内カメラマン。唐突に「腹減った!」とひと言。時計を見るともう昼時でした。海岸線を走る国道136号線沿いのパーキングエリアにある定食屋に入ってみると、店内には10人近くの客がすでにいました。

竹内カメラマンが空いている席に座ろうとしたその時、「かけそばできました〜」と店のおばあさんが客に向かって叫んだのです。ところが、誰もそのかけそばを取りに行こうとしません。おばあさんは再び「そこのお客さんでしょ! かけそば……」

指をさされた客は、キョトンとした顔で「私は月見そばです」。ところがそのおばさんは一歩も引かない。「月見そば? そうだったっけ? でも作っちゃったからこれ食べて!」
なぜか不機嫌なこのおばあさんは、強引にそのそばを客に食べさせてしまったのでした。その後も注文の取り間違いが続出し、店内には不穏な空気が充満してきました。

で、竹内カメラマンはメニューの中でもおばあさんが絶対に間違えようもないラーメンを注文。チャーシューメンでもなく塩ラーメンでもなく、簡単なただのラーメン。さすがにこのおばあさん、ラーメンは間違えなかったようです。ある意味、間違ってくれたら面白かったかもしれません。

  • ここは本当に伝説に残る店でしたよ(笑) まぁ、そこそこ混んでたから間違えるのは仕方ないかもしれないけど、このおばあさん強引すぎません?

絶景の夕景

伊豆スカイライン・熱海峠自然現象の神秘。なかなかこういう幻想風景には出合えません。(伊豆スカイライン・熱海峠)

半島の内陸に咲く桜を探しながら車を走らせましたが、なかなか良い桜に巡り合えません。日も暮れかけ、おまけに空には怪しい黒い雲が立ちこめてくる始末。これで今回の取材も終わりかなと思ったそのとき、分厚い雲の下に沈む夕日が出たらしく、強烈な斜光線が駿河湾を照らしたのでした。場所は、伊豆スカイラインの熱海峠に差しかかった辺り。眼下に広がる駿河湾・清水市街の隣には富士山が堂々と姿を見せていました。「取材の締めくくりがこの絶景とは、ありがたいなぁ〜」と、太陽が完全に沈むまでこの風景を撮影し続ける竹内カメラマンでした。

  • あまりの美しさに僕も手持ちのデジタルカメラで撮影しましたよ。でも、先生の撮影ペースが速くてフィルムチェンジの嵐でしたけれども(汗)