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4月下旬、桜を求めて長野県北部へ取材に出かけました。今回はシグマのデジタル一眼レフ・SD-14の試写を兼ねた取材で、2日目から「CAPA」の石田編集長が合流しました。(このときの記事は「CAPA」6月号に掲載しています)
多忙なスケジュールの竹内カメラマン。桜の時期でもなかなか思うように撮影に出かけられず、今回は2日間の短い取材でした。さて、その短い時間でどのような桜に出合えたのでしょうか。
(文・榎元俊介/状況写真・中津原勇気)
この立派な桜は、ここの土地に住む人が大事に守ってきたのでしょう。(長野県佐久市)
佐久市周辺は予想どおり見頃を迎えた桜でいっぱい。助手席に座る竹内カメラマンは明らかにハイテンションでした! 国道142号線より細い脇道にそれた場所で、そのテンションはピークに至ったのです。
何の変哲もない畑の真ん中に竹林が茂り、中央には雰囲気の良い桜が1本。竹内カメラマンの大好きなシチュエーションです。背後には物置小屋にされてしまった小さな平家が一軒あり、それを見た竹内カメラマンは「この小屋をもし借りられるなら、桜の咲きはじめから散るまで狙い続けたいなぁ〜」とひとこと。それほど、この桜に惚れ込んでしまったようです。
民家に咲く桜。しだれ桜はまだこれからのようでした。(長野県佐久市)
民家脇に咲く桜に目を留めた竹内カメラマンは、車を止めてさっそく撮影。その民家の横には、小高い山へとのびる一本の細い道がありました。撮影しながらも、その道の先をちらちらと気にしている竹内カメラマン。「ちょっとその先まで行ってみるかぁ〜」と、なにやら桜の予感を察知した様子で、ズンズンと先へ進んで行きました。
すると……ありました! しかも満開。ん? しかし、絶妙な場所に放置車両が……。当然、竹内カメラマンも「誰だぁ〜、あんな所に車を捨てる奴は!」とかなりご立腹。「じゃまだなぁ〜」と言いつつもひととおり撮影した竹内カメラマンは、「カメラ片付けておいてくれ!」と中津原くんに言い残し、廃車に向かってスタスタと行ってしまったのです。なんでもマミヤ6の被写体として興味があったみたいです。
引き寄せられるように民家脇の道を進んで出合った桜。(長野県佐久市)
とっても親切なおじいさんでした。実はこのあと、「家で休憩でもしていきなさい」と言ってくれたのです。先を急ぐ旅だったので、やさしい気持ちだけ心におさめて別れました。(長野県佐久市)
佐久市のとある小さな集落で、種類の異なる2本の桜が寄り添うように佇んでいました。数百メートル離れた場所から望遠レンズで撮影していると、近くで農作業をしていたおじいさんが「何を撮ってるのかね?」と話しかけてきます。
「のぞいてみますか?」と竹内カメラマン。ファインダーの中の桜を見てもらうと、「はぁ〜、桜を撮ってたのかぁ。それにしてもあんなにきれいな桜があったんだねぇ〜」と感心しているようでした。
さらにそのおじいさん、「桜だったらあっちに立派なのがあるんだよ」と親切に案内してくれましたが、残念なことに見ごろを過ぎてしまっているようでした。ものすごく立派な枝振りの、大きな桜の木だったんですけどね……。