2007年6月 長野桜取材

長野桜取材 長野桜取材
満開の桜が竹内カメラマンを出迎えてくれました。(長野県麻績村)

4月下旬、桜を求めて長野県北部へ取材に出かけました。今回はシグマのデジタル一眼レフ・SD-14の試写を兼ねた取材で、2日目から「CAPA」の石田編集長が合流しました。(このときの記事は「CAPA」6月号に掲載しています)
多忙なスケジュールの竹内カメラマン。桜の時期でもなかなか思うように撮影に出かけられず、今回は2日間の短い取材でした。さて、その短い時間でどのような桜に出合えたのでしょうか。

(文・榎元俊介/状況写真・中津原勇気)

1日目

ハイテンションな竹内カメラマン

長野県佐久市の桜この立派な桜は、ここの土地に住む人が大事に守ってきたのでしょう。(長野県佐久市)

佐久市周辺は予想どおり見頃を迎えた桜でいっぱい。助手席に座る竹内カメラマンは明らかにハイテンションでした! 国道142号線より細い脇道にそれた場所で、そのテンションはピークに至ったのです。

何の変哲もない畑の真ん中に竹林が茂り、中央には雰囲気の良い桜が1本。竹内カメラマンの大好きなシチュエーションです。背後には物置小屋にされてしまった小さな平家が一軒あり、それを見た竹内カメラマンは「この小屋をもし借りられるなら、桜の咲きはじめから散るまで狙い続けたいなぁ〜」とひとこと。それほど、この桜に惚れ込んでしまったようです。

  • ここなら僕も素直に住みたいって思いました。そうすればきっと、このときに見た桜とは違った表情に出合えるかもしれないです。

転んでもタダでは起きない!

民家の桜民家に咲く桜。しだれ桜はまだこれからのようでした。(長野県佐久市)

民家脇に咲く桜に目を留めた竹内カメラマンは、車を止めてさっそく撮影。その民家の横には、小高い山へとのびる一本の細い道がありました。撮影しながらも、その道の先をちらちらと気にしている竹内カメラマン。「ちょっとその先まで行ってみるかぁ〜」と、なにやら桜の予感を察知した様子で、ズンズンと先へ進んで行きました。

すると……ありました! しかも満開。ん? しかし、絶妙な場所に放置車両が……。当然、竹内カメラマンも「誰だぁ〜、あんな所に車を捨てる奴は!」とかなりご立腹。「じゃまだなぁ〜」と言いつつもひととおり撮影した竹内カメラマンは、「カメラ片付けておいてくれ!」と中津原くんに言い残し、廃車に向かってスタスタと行ってしまったのです。なんでもマミヤ6の被写体として興味があったみたいです。

民家脇の道に咲く桜引き寄せられるように民家脇の道を進んで出合った桜。(長野県佐久市)
  • 先生はやみくもに桜を探しているわけではないんです。桜が先生を呼んでいるんですね、きっと。それにしても、あれだけ廃車をじゃまもの扱いしていたのに次の瞬間には被写体として喜んでいる姿を見て、あの気持ちの切り替えはスゴいと思いました(笑)

おじいさんとの出会い

竹内カメラマンとおじいさんとっても親切なおじいさんでした。実はこのあと、「家で休憩でもしていきなさい」と言ってくれたのです。先を急ぐ旅だったので、やさしい気持ちだけ心におさめて別れました。(長野県佐久市)

佐久市のとある小さな集落で、種類の異なる2本の桜が寄り添うように佇んでいました。数百メートル離れた場所から望遠レンズで撮影していると、近くで農作業をしていたおじいさんが「何を撮ってるのかね?」と話しかけてきます。

「のぞいてみますか?」と竹内カメラマン。ファインダーの中の桜を見てもらうと、「はぁ〜、桜を撮ってたのかぁ。それにしてもあんなにきれいな桜があったんだねぇ〜」と感心しているようでした。

さらにそのおじいさん、「桜だったらあっちに立派なのがあるんだよ」と親切に案内してくれましたが、残念なことに見ごろを過ぎてしまっているようでした。ものすごく立派な枝振りの、大きな桜の木だったんですけどね……。